朝は時間がないので、朝ごはんがわりにイチゴミルクジュースを買うことが多い。平日に着る服は制服化したいと思っている。休日に着る服は、今ではほんの少しあればいい。どんな服を着て生きている人になるのか、決めてしまうことができればいいのだけど。
電車の中ではSNSで女の子のセルフィー画像を見る。自分は決してやらない興味深いカルチャーだ。新しい服、お気に入りの服を身に着けたとき、どこかに出かけるとき、彼女たちはシャッターボタンを押すのだろうか。
自分自身の姿は物理的、そして精神的に正しく捉えることは難しい。私もまた自分の目で確認できる足元や手先くらいにしか実感を持てない。第二の身体のようにスマートフォンを手にする現代において、自分を撮る、そしてそれを世界へ向けてアップロードする、ということはごく自然なことなのかもしれない。
女の子達には自分の理想のアイドルがいるのだろう。自分がありたい自分の偶像をアップロードする。誰もが自分らしく、自由に、センス良くありたい。他人に認められたい。そんな素直さをさらけ出せる彼女たちは少し痛々しくてとても美しい。
明日には埋もれてしまうWEB上のきらめくコレクション。生命力溢れる彼女たちに憧れてiphoneのカメラを自分に向けるかわりに描いてみる。
2017年 SICF18